上運天 均 (かみうんてん ひとし)
皆さま、はじめまして。7月1日にオアシス第一病院に赴任しました上運天均と申します。
1968年生まれで、高校卒業まで沖縄県で過ごし、1993年に熊本大学を卒業して医師になりました。
5年間を初期研修医と麻酔科医として過ごした後、1998年に九州大学循環器内科に入局し、以後は循環器内科を専門として、循環器3大急性期疾患(急性冠症候群、心不全、不整脈)を中心に診療に当たってきました。2000年前後の九州大学時代の3年間は、〝冠攣縮性狭心症の遺伝学〟の研究に取り組みました。2008年に赴任した大分県立病院では、経皮的冠動脈インターベンション、血管内治療、ペースメーカ/除細動器植え込みなどの侵襲的な治療に取り組んできました。心原性ショックや広範型急性肺血栓塞栓症などの呼吸循環動態が不安定な症例に対しては、気管挿管、IABPやECMO留置も行ってきました。このような〝生きるか死ぬか〟という局面においては、麻酔科での経験が大いに役立ちました。また、診療外活動としてICLSとJMECCに取り組み、コースディレクターとして合わせて60回以上のコースを開催してきました。
オアシス第一病院では、これらの専門性を活かして循環器疾患の診療に当たるとともに、地域や病院の特性に合わせた幅広い疾患に対する診療にも取り組みつつ、合わせて保健や福祉にも活動の幅を拡げていきたいと思っています。一般的な循環器疾患に加えて、失神患者さんの診療にも積極的に取り組んでいきます。また、引き続き定期的にICLS/JMECCコースを開催し、心肺蘇生法の普及や心停止からの救命率の向上に貢献したいとも思っています。
趣味は、海山遊び全般です。登山がもっとも好きで、九重、祖母傾(大分)、大崩(宮崎)、霧島(鹿児島)をはじめとして年1回は北アルプス遠征も楽しんでいます。海では、県南を中心にルアーで青物底物を狙ったり、ゼンゴ泳がせでモイカを釣ったりしています。病院の足もとの大野川河口では干潮時にエサになるカニを容易に捕まえることができます。カニを確保するという長年の課題が思わぬ形で解決して喜んでいます。夏は田ノ浦ビーチでスノーケリングを楽しんでいます。例年、1回は若手相手のスノーケル教室も開催しています。
この地域の医療、保健、福祉のために今持てる力を最大限発揮しつつ、少しずつできることの範囲を拡げていくつもりです。何卒よろしくお願い申し上げます。
(2024年8月)